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低周波治療器の選び方|管理医療機器という前提から

低周波治療器で多い失敗は、モードの数や出力の強さで選ぶことです。本体の性能差よりも先に確認すべきことがあります。それは「医療機器としての認証」と「パッドを買い続けられるか」の2点です。この記事では、管理医療機器という前提から順に、選ぶ基準を3つに絞って説明します。

先に結論

  • まず外さない条件「管理医療機器」の認証番号がある製品。認証のないEMS雑貨とは扱いが別です。
  • 外出先でも使うコードレスの一体型。かばんに入る薄さと、充電式かどうかを見ます。
  • 自宅でじっくり使う本体とパッドがコードでつながる据置型。パッドが大きく、交換用パッドの入手性で選びます。
管理医療機器(クラスII)認証区分
肩こりの緩解・マッサージ効果など認証された主な効能
交換用パッド(消耗品)と電池・充電維持費

基準1:管理医療機器の認証があるかを最初に見る

医療機器は、リスクの程度に応じてクラス分類されています。体への影響が比較的小さい一般医療機器(クラスI)、不具合が生じた場合に体への影響があり得る管理医療機器(クラスII)、その上の高度管理医療機器(クラスIII・IV)という区分です。家庭用低周波治療器は、このうち管理医療機器(クラスII)にあたります。第三者認証機関の審査を通った製品だけが、この区分で販売できます。

家庭用低周波治療器は、医薬品医療機器等法にもとづく管理医療機器として認証を受けた製品です。日本ホームヘルス機器協会の公開情報によると、家庭用低周波治療器として認められている使用目的は「肩こりの緩解、麻痺した筋肉の萎縮の予防及びマッサージ効果」です。メーカーの添付文書では、疲労回復や血行の促進といった表現が使われることもあります。いずれも、認証された範囲の効能です。

逆にいうと、この範囲を超えることは期待できません。低周波治療器は症状を一時的に緩和するための機器であり、原因となる病気の治療を目的とする機器ではありません。「治る」と受け取れる宣伝をしている販売ページがあれば、その店では買わないほうが安全です。

見分け方は簡単です。販売ページか本体の表示に「管理医療機器」の文言と、「認証番号(〜号)」があるかを確認します。似た形のEMS機器のなかには、医療機器の認証を受けていない「健康雑貨」の扱いのものがあります。雑貨が悪いわけではありませんが、肩こりの緩和を目的に買うなら、効能を掲げてよいのは認証を受けた医療機器だけです。

楽天で探すときは、検索結果の商品名だけで判断しないでください。「低周波」という語を含んでいても、認証のない雑貨が混ざることがあります。商品ページの仕様欄まで開き、認証番号の記載を確認してから候補に入れます。この一手間で、あとの比較がすべて意味のあるものになります。

オムロン 低周波治療器 HV-F022
オムロン 低周波治療器 HV-F022
6,980円
楽天市場で見る

基準2:本体よりパッドで選ぶ

低周波治療器は、粘着パッドを肌に貼って使います。このパッドが消耗品です。粘着力が落ちたら交換が必要で、本体が生きていてもパッドが手に入らなければ使えなくなります。買う前に、交換用パッドが単品で売られているか、価格はいくらかを確認してください。本体が安くてもパッドが割高なら、数年使うと逆転します。

入手性の目安は、楽天でパッドの型番を検索して複数の店舗が扱っているかどうかです。大手メーカーの現行機種なら、交換用パッドは安定して流通しています。無名ブランドの安い本体は、パッドの取り扱いが数店舗しかなく、販売終了とともに本体も使えなくなる例があります。長く使う前提なら、パッドの流通量はメーカー選びの実質的な基準になります。

タイプは大きく3つに分かれます。どれも低周波を流す仕組みは同じで、違いは携帯性とパッドの面積です。

タイプ 携帯性 パッド面積 電源 向く使い方
コードレス一体型 小さめ 充電式が中心 職場・外出先でも使う
コード式の携帯型 中くらい 乾電池が中心 自宅中心・価格重視
据置の多機能型 大きめ AC電源 毎日決まった場所で使う

コードレス一体型は本体とパッドが一体で、貼ったまま動けるのが利点です。かわりにパッドの面積が小さく、広い範囲を一度にケアするのには向きません。据置型はその逆です。どこで、どの部位に使うかを先に決めると、タイプは自然に絞れます。

電源方式も維持費に関わります。乾電池式は単4電池2本前後で動く機種が多く、電池代が積み重なります。充電式は電池代がかからないかわりに、内蔵電池が劣化したときに本体ごと寿命を迎える構造が一般的です。毎日使うなら充電式かAC電源、たまに使うなら乾電池式、という分け方が実用的です。

モードの数は判断材料にしない

「たたく」「もむ」「押す」など、モードの数を売りにする機種が多くあります。これらは低周波の周波数やリズムを変えたもので、体感の好みの問題です。モードが15種類ある機種が5種類の機種より優れている、という関係にはなりません。実際によく使われるのは数モードに落ち着くのが通例です。モード数の差に価格を払うより、強さの調節が細かくできるか、パッドの入手性はどうかに注目するほうが、買ったあとの満足につながります。

オムロン 低周波治療器 HV-F230
オムロン 低周波治療器 HV-F230
9,980円
楽天市場で見る

基準3:使えない条件を先に確認する

低周波治療器は電流を体に流す機器なので、使えない人と使えない部位が明確に決められています。メーカーの注意書きに共通するのは、次のような条件です。

  • ペースメーカーなど、体内に電子機器を植え込んでいる人は使用できません
  • 心電計などの装着型医療機器と併用できません
  • 心臓の近く、頭部、顔、傷や湿疹のある皮膚には貼れません
  • 妊娠中の使用や、治療中の病気がある場合は医師への相談が求められます

強さの設定にも注意点があります。強さと効能の関係を裏付ける根拠はなく、メーカーの取扱説明書は心地よいと感じる強さでの使用を案内しています。刺激を強くしすぎると肌への負担が増えるため、弱い設定から段階的に調節してください。同じ場所への長時間の連続使用を避けるよう、注意書きがある機種もあります。

家族で共用するつもりなら、この条件に当てはまる人がいないかを買う前に確認してください。詳細は製品ごとの添付文書に書かれています。認証を受けた医療機器には添付文書が必ず付くので、届いたら最初に読む習慣をつけると安全です。

パッドの扱いにも寿命の面から触れておきます。粘着パッドは肌の皮脂やほこりで粘着力が落ちていきます。使用後に保護フィルムへ戻す、水洗い対応の機種なら定期的に洗う、といった手入れで寿命は延びます。それでも消耗品なので、交換の目安回数をメーカーが公開している場合は確認しておくと、年間の維持費を見積もれます。仮にパッドが1組1,000円で年2回交換なら、年間2,000円が本体価格に上乗せされる計算です。

もうひとつの確認点は保証です。医療機器といっても家電と同じく初期不良はあり得ます。楽天で買う場合は、店舗がメーカー正規の販売店かどうか、保証書に対応しているかをレビューと店舗ページで見ておきます。並行輸入品や海外向けモデルは、国内の認証や保証の枠外になる場合があるため、価格が安くても勧めません。

買うタイミング

低周波治療器の本体価格は数千円から2万円前後まで幅があります。急いで必要な場面は少ない買い物なので、楽天ならお買い物マラソンやスーパーSALEの買い回り期間に合わせるのが合理的です。掲載時点の情報のため、ポイント倍率は購入前にご確認ください。

買い回りとの相性がよいのは、消耗品を抱えている家電だからです。本体を買う店で交換用パッドを2〜3組まとめて買っておけば、送料の無駄がなく、パッド切れで使えない期間も生まれません。逆に、次のセールでパッドだけを1店舗分として買う手もあります。維持費が定期的に発生する機器は、セールの店舗数稼ぎに組み込みやすい買い物です。買い回りの仕組みと店舗数の埋め方は、次の記事にまとめています。

あわせて読む"楽天の買い回り攻略|10店舗の埋め方"

よくある質問

マッサージ器と何が違うのですか

働きかけの方式が違います。マッサージ器はもみ玉などで物理的に刺激し、低周波治療器は電気刺激を使います。どちらも家庭用医療機器の区分がありますが、認証されている効能の表現は機器の種類ごとに異なります。日本ホームヘルス機器協会の一覧では、家庭用電気マッサージ器は「あんま、マッサージの代用」、低周波治療器は「肩こりの緩解」などと、区分ごとに定められています。

EMS機器とは何が違うのですか

電気刺激を使う点は共通です。違いは、医療機器としての認証の有無です。管理医療機器として認証された低周波治療器は「肩こりの緩解」などの効能を表示できます。認証のないEMS機器は雑貨の扱いで、効能を掲げることはできません。トレーニング用途をうたうEMS機器と肩こり向けの低周波治療器は、見た目が似ていても制度上の位置づけが別だと覚えておくと、販売ページの表現に惑わされずに済みます。

病院の治療の代わりになりますか

なりません。家庭用低周波治療器の目的は、こりや痛みの一時的な緩和です。痛みが長く続く場合や悪化する場合は、機器でしのがずに医療機関を受診してください。添付文書にも同様の注意が記載されています。

本記事は各メーカーの公開仕様と楽天市場のレビューをもとに構成しています。編集部が実機を保有していない製品については、その旨を明記しています。効能に関する記述は、日本ホームヘルス機器協会が公開する家庭用医療機器の使用目的・効果(https://www.hapi.or.jp/consumer/kounou_shiyou.html)およびメーカー公開情報(https://www.elecom.co.jp/pickup/column/healthcare_column/00009/ ほか)を参照しました。価格・在庫・ポイント倍率は変動しますので、購入前に販売ページでご確認ください。

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