歯ブラシと歯磨き粉は、同じ売り場にあってもストックの考え方がまったく違います。歯ブラシは交換のペースが速いのでまとめ買いが素直に得ですが、歯磨き粉は1本が長くもつので上限が先に来ます。それぞれ数字で計算します。
先に結論
- 歯ブラシ1人あたり年12本が目安。家族の人数×12本までなら、1年で確実に使い切ります。
- 歯磨き粉1人あたり年5〜6本が目安。まとめ買いは半年〜1年分、家族4人でも10本前後が現実的な線です。
- 交換の習慣がない人毎月8日など日付で決めます。毛先の開きを待つ運用は、交換が遅れる方向にしか働きません。
歯ブラシは「月に1本」が交換の目安
歯ブラシの業界団体である全日本ブラシ工業協同組合は、歯ブラシを月に1回交換するよう呼びかけています。根拠はモデル実験で、1か月相当のブラッシングを行った歯ブラシは、新品に比べて汚れを落とす力が約26%低下するとされています。毛先の開きがわずかでも、性能は目に見えて落ちるということです。
同組合は毎月8日を「歯ブラシ交換デー」としています。交換時期を毛先の見た目で判断すると、たいてい遅れます。日付で機械的に替える運用にすると、ストックの計算も立てやすくなります。また、ヘッドの背中側から毛先がはみ出して見えたら、1か月未満でも交換のサインです。磨く力が強すぎる可能性もあるので、持ち方も見直してください。
月1本なら、必要量は単純です。1人あたり年12本、4人家族なら年48本。10本セットのまとめ買いでも、1人暮らしで10か月、家族なら2〜3か月で消えます。歯ブラシは乾いた消耗品で保管の劣化も小さく、日用品の中でも「多めに買って困らない」側の商品です。上限を気にするより、切らさないことを優先してください。
歯磨き粉は1本が長い。買いすぎに注意
歯磨き粉は逆です。1回の使用量を1g(チューブから1〜2cm程度)、1日2回とすると、130gのチューブは1人で約65日もちます。計算式は次のとおりです。
1本がもつ日数 = 内容量(g)÷ 1回の使用量(g)÷(1日の回数 × 人数)
- 1人 → 約65日(年5〜6本)
- 2人 → 約33日(年11本前後)
- 4人 → 約16日(年22本前後)
期限の面では余裕があります。花王は、ハミガキは未開封で3年間品質が保たれると案内しています。高温や直射日光、湿度の高い場所、温度変化の激しい場所を避けて保管することが条件です。計算上は1人暮らしでも3年分=16本前後まで入りますが、フッ素濃度や香味のリニューアルが多いカテゴリなので、半年〜1年分にとどめるのが現実的な上限です。
| 品目 | 1人あたりの年間消費 | まとめ買いの目安 | 上限を決める要因 | 総合 |
|---|---|---|---|---|
| 歯ブラシ | 約12本 | 人数×12本(1年分) | 消費が速く実質なし | ◎ |
| 歯磨き粉 | 約5〜6本 | 半年〜1年分 | リニューアルと好み | ○ |
| 電動歯ブラシ替えブラシ | 約4本(3か月交換) | 1年分 | 本体の買い替え時期 | ○ |
電動歯ブラシを使っている場合、替えブラシの交換目安は3か月前後とされる製品が多く、純正品は単価が高めです。1年分をセールでまとめるのが定石ですが、本体を買い替えると替えブラシの規格ごと変わる点だけ注意してください。
子ども用の歯ブラシは、消費がさらに速くなります。噛んで毛先が開くため、1か月もたないことが多いからです。子どものいる世帯は「人数×12本」に子どもの分を多めに乗せて計算してください。サイズが年齢で変わるので、買いだめは半年分までにして、成長に合わせて切り替えるのが無駄のない量です。
保管場所の計算も歯ブラシは楽です。10本でも箱1つ分で、洗面台の引き出しに収まります。歯磨き粉は1本あたり缶コーヒー程度の体積なので、10本で約2L。どちらも保管コストが上限になることは実質ありません。洗剤やシャンプーと違い、置き場所を理由にまとめ買いをためらう必要のないカテゴリです。
買うタイミング
歯ブラシも歯磨き粉も軽くて安く、単品では送料に負ける商品です。買い回りでは、同じ店で歯ブラシ1年分と歯磨き粉半年分を組み、送料無料ラインに乗せて1店舗を埋めるのが効率的です。フロスや舌ブラシなど同カテゴリの消耗品を足しても、上限の計算はそれぞれ同じ式で立てられます。
歯磨きの仕上げに口腔洗浄器を検討している場合は、選び方を別記事にまとめています。
あわせて読む"口腔洗浄器の選び方" あわせて読む"買い回りで買うと得な日用品リスト"