光美容器を買ってから「自分の肌には使えなかった」と気づく失敗が、いちばんもったいない失敗です。光を使う機器には、方式上の理由で使えない肌の状態・部位・条件が明確にあります。制限は買った後ではなく、買う前に確認できるものばかりです。各メーカーが公式サイトで取扱説明書を公開しているので、購入前に読めます。
先に結論
- 日焼けしている・地肌の色が濃い使えない場合があります。肌色の適用範囲を説明書で確認してから買います。
- ほくろ・シミ・タトゥーがあるその部分には照射できません。避けて使うか、カバーして使う前提になります。
- 持病・妊娠中・服薬中自己判断せず、購入前に医師に相談します。説明書の禁止事項が最優先です。
なぜ制限があるのか|光は「色」に反応する
家庭用光美容器の多くが使うIPLという光は、毛の黒い色素(メラニン)に反応して熱に変わる性質を利用しています。この仕組みは、黒いものなら毛以外にも反応することを意味します。だから、日焼けした肌・色素の濃い肌・ほくろ・シミ・タトゥーは、光が肌側に反応してやけどのリスクを高めます。
これは製品の欠陥ではなく方式上の性質なので、価格帯が上がっても制限自体はなくなりません。上位機種の肌色センサーは、この制限を機器側で確認する仕組みです。逆に、白髪や金色の産毛のように色素の薄い毛には光が反応しにくいことも、同じ理屈から来ています。実感に個人差が出る大きな理由のひとつです。
使えない・注意が必要な部位
部位の制限は機種ごとに異なりますが、共通して次の点を確認します。
- 目の周り:照射不可。光を直接見ることも避け、付属のサングラスを着用する
- ほくろ・シミ・傷・タトゥーの上:照射不可。避けるか付属シール等でカバーする
- 粘膜・その近く:照射不可。VIOは「対応」をうたう機種でも範囲の指定がある
- 顔:対応機種でも、目の周りや眉付近など細かい除外指定がある
- 男性のヒゲ:機種により対応が分かれる。首側の範囲指定にも注意
とくに目は、照射しなくても光を見続けること自体を避けるべき部位です。取扱説明書のサングラス着用の指示と、子どもやペットが近くにいる状態で使わないという注意は、必ず守ってください。
使えない・相談が必要な条件
肌の状態と体の条件についても、多くのメーカーが共通の禁止・注意事項を定めています。
- 日焼け直後の肌、これから強い日差しを浴びる予定の部位
- 肌荒れ・湿疹・炎症など、皮膚に異常がある部位
- 妊娠中・授乳中の使用(多くの機種で使用を控えるよう案内)
- 光線過敏(光アレルギー)の人、光感受性を高める薬を服用中の人
- 対象年齢未満の使用
該当するか判断に迷う場合は、自己判断せず医師に相談してください。機器の取扱説明書の禁止事項は、この記事より優先されます。
それでも起きたときのために|公的機関の情報
光を使う施術やお手入れでは、やけどなどの皮膚トラブルの相談が公的機関に継続的に寄せられています。国民生活センターの発表では、脱毛施術(エステの光施術・医療レーザー)による危害相談が5年間で964件あり、やけど・ひりひり感・かゆみなどの症状が相談の約4分の1を占めました。同センターは、危害が生じた場合に医療機関を受診するよう呼びかけています。
家庭用機器はサロンより出力が抑えられていますが、光で熱を生む仕組みは同じです。使い始めは低いレベルで目立たない場所に試し、時間を置いて肌の様子を確認してから範囲を広げます。赤みや痛みが引かない場合は使用を中止し、医療機関を受診してください。その際、使った機器と照射レベルを伝えると診察がスムーズです。
なお、家庭用光美容器はムダ毛ケア(光を当てるお手入れ)の機器であり、毛をなくす「脱毛」ができる機器ではありません。毛根組織を破壊する行為は医師が行うべき医行為とされています(厚生労働省 医政医発第105号)。この違いと費用の整理は、サロン比較の記事にまとめています。
買うタイミング
制限を確認して問題がなければ、あとは機種選びです。出力調整・照射面積・付属品の基準はピラー記事を参照してください。3万円以上の商品なので、楽天の買い回り期間に合わせるとポイント差が大きく出ます。
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