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季節家電の買い時カレンダー|型落ちの周期

家電の買い方でいちばん多い失敗は、使いたい季節の直前に買うことです。エアコンを7月に、暖房を12月に買うのは、1年でいちばん高い時期に買う行動になります。家電の価格は需要と、もう1つ「新モデル発表の周期」で動きます。この周期を品目別に押さえるのが本記事の目的です。

先に結論

  • 夏物(エアコン・扇風機)シーズン直前の6〜7月がいちばん高い時期です。エアコン上位機種の型落ちは8〜10月、標準機種は2〜3月が狙い目です。
  • 冬物(暖房器具・加湿器)11〜12月の駆け込みを避け、シーズン明けの2〜4月の処分品か、新モデル発表前の初秋を狙います。
  • 通年家電(冷蔵庫・洗濯機・掃除機)新モデル発表の1〜2か月前が狙い目です。発表は秋に集中するため、多くの品目で8〜9月が該当します。

型落ちの仕組み:新モデル発表が値下がりの号砲になる

家電の多くは、ほぼ毎年モデルチェンジします。新モデルが発表されると、店は旧モデルの在庫を新モデルの入荷までに売り切ろうとします。これが型落ち値下がりの正体です。値下がりは「新モデル発表の直前から入れ替え完了まで」の1〜3か月に集中します。

だから買い時は「その品目の新モデルがいつ出るか」から逆算できます。発表時期はメーカーや年によってずれますが、品目ごとの大まかな傾向は毎年繰り返されます。次の章で品目別に整理します。

もう1つの周期が決算期です。家電量販店の多くは3月が本決算、9月が中間決算で、売上を作るためのセールが組まれます。新モデル周期と決算期が重なる品目は、値下がりの角度が大きくなります。

楽天市場は、この型落ち在庫の受け皿として機能しています。実店舗が店頭から旧モデルを下げたあとも、楽天の家電ショップには旧型番の在庫が残っていることが多く、型番で検索すれば新旧の価格を並べて比べられます。メーカー公式サイトで旧モデルの型番を控えてから楽天で検索する、という手順が型落ち買いの基本動作です。

注意点も1つ。型落ちを待ちすぎると在庫が消えます。人気のクラスから売り切れていくため、「値下がりを確認したら、色や容量の選択肢があるうちに決める」が型落ち買いの原則です。底値を狙って粘った結果、在庫が消えて新モデルを定価近くで買う。これが型落ち狙いの典型的な負けパターンです。

品目別カレンダー:新モデルの時期と狙い目

各品目の一般的な傾向を表にまとめます。家電量販店や電力会社の解説記事で共通して挙げられる傾向をもとにしており、確認した情報源は記事末に記載しています。個別のメーカー・機種では前後するため、狙っている機種があるなら前年の発売月を調べるのが確実です。

品目 新モデルの時期 型落ちの狙い目 備考
エアコン(上位機種) 10〜11月 8〜10月 省エネ性能の高い最上位クラス
エアコン(標準機種) 2〜3月 決算期と重なり値引きが出やすい
冷蔵庫 10〜11月 8〜9月 大型ほど値下がり幅が大きい傾向
洗濯機(ドラム式) 10〜11月 8〜9月 冷蔵庫と同じ周期
洗濯機(縦型) 6月前後 4〜5月 ドラム式と時期がずれる点に注意
掃除機 9〜11月 9〜11月 発表と入れ替えが秋に集中
空気清浄機 8〜10月 7〜9月 需要期は春。夏が底になりやすい
加湿器・暖房器具 9〜10月 2〜4月 シーズン明けの処分が中心
扇風機・サーキュレーター 8〜9月 夏の終わりの在庫処分
炊飯器・電子レンジ 夏〜初秋 5〜7月 調理家電は夏前が狙い目

この表から読み取れる大きな流れは2つです。第一に、白物家電の新モデルは秋(9〜11月)に集中するため、8〜9月は多くの品目で型落ちの当たり月になります。中間決算セールとも重なります。第二に、季節家電はシーズン明けが処分の時期です。夏物は8〜9月、冬物は2〜4月に、翌シーズン用を先回りで買うのが安く済みます。

エアコンだけは例外的に周期が2つあります。省エネ性能を売りにする上位機種は秋の新モデル発表前、8〜10月が型落ちの狙い目です。一方、基本機能中心の標準機種は春に切り替わるため、2〜3月の決算期が狙い目になります。夏の盛りの7〜8月は、価格が高いだけでなく取り付け工事の予約も取りにくいため、買い替えを予定しているなら春か秋に前倒しするのが二重に有利です。

扇風機とサーキュレーターは、新モデルの機能差がさらに小さい品目です。8〜9月の在庫処分で翌夏用を買っても、失うものはほぼありません。サーキュレーターは冷暖房の併用で通年使えるため、処分期に買って冬から使い始める手もあります。

冬物の季節家電(暖房器具・加湿器)は、新モデルと型落ちの価格差が小さい品目でもあります。年ごとの機能差が小さいためです。この場合は型落ちにこだわるより、「シーズン明けの処分」と「セール」のタイミングを重ねるほうが効きます。2〜4月に翌冬用を買うのは気が進まないかもしれませんが、価格面ではいちばん合理的な行動です。

型落ちで何を失うか:差額と省エネ性能の天秤

型落ちを買う判断で残る不安は「新モデルとの性能差」です。結論として、1年型落ちの多くはマイナーチェンジの範囲で、基本性能の差は小さいことが多い一方、省エネ性能が更新される年もあります。ここは電気代で判断できます。

カタログには「年間消費電力量(kWh/年)」が載っています。電気代への換算は次の式です。年間電気代 = 年間消費電力量(kWh)× 31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年に改定した目安単価)。新旧の年間消費電力量の差が50kWhなら、差は50 × 31円 = 年間1,550円。100kWhなら3,100円です。

使用年数を10年と見込むなら、電気代の差の10年分と本体の差額を並べます。型落ちが3万円安く、電気代の差が年1,550円なら、10年で15,500円。それでも型落ちが14,500円有利という計算になります。逆に10年前の機種からの買い替えなら、年間消費電力量の差が大きく、買い替え自体の元が取りやすくなります。冷凍庫・冷蔵庫の電気代の読み方は次の記事でも扱っています。

あわせて読む"小型冷凍庫の電気代|年間いくらかかるか計算する"

買うタイミング:型落ちの周期に楽天のセールを重ねる

買う月が決まったら、その月の中のどの日に買うかは楽天のセール日程で決めます。楽天市場では、お買い物マラソンがほぼ毎月、スーパーSALEが3・6・9・12月に開催されるのが近年の傾向です。型落ちの当たり月である8〜9月なら、9月のスーパーSALEと中間決算が重なるあたりが本命になります。標準機種のエアコンや縦型洗濯機を狙う2〜5月なら、3月のスーパーSALEが決算期と重なります。

高額家電は「型落ちの月 × セールの日 × 買い回りの倍率」の3つを重ねたときに、値引きとポイントの合計がいちばん大きくなります。3つのうち1つでも欠けると効果が目に見えて減るため、買い替え予定の家電は品目ごとに「何月に動くか」を先に決めておくのが実務的です。本記事のカレンダーはそのための道具として使ってください。

買い回りで倍率を上げるなら、家電のような高額品こそ効きます。ただしポイントには上限があるため、高額家電を買う月は上限額の確認が必須です。セールごとの具体的な狙い方は、毎月更新の記事にまとめています。

やらなくていいこともあります。数百円の値動きを毎日追うことと、底値を狙って在庫切れまで待つことです。型落ちの周期で月を決め、セールで日を決め、選択肢が残っているうちに買う。この順番だけで、価格面の失敗はほぼ避けられます。

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あわせて読む"今月のセールで買うと得な家電の探し方"

よくある質問

型落ちはどこまで古いモデルまで許容できますか

基本は1年落ちまでです。2年以上前のモデルは、価格がこなれていても、メーカーの補修用性能部品の保有期間を早く消化している点と、省エネ基準が変わっている可能性がある点で不利になります。1年落ちを新モデル発表期に買うのが、価格とリスクのバランスが取れた選択です。なお、メーカー保証は製造日ではなく購入日から始まるため、型落ちでも保証期間で不利になることはありません。

新モデルを待ったほうがいい場合はありますか

省エネ性能が大きく更新される情報がある場合と、欲しい機能(自動掃除・スマホ連携など)が新モデルで初搭載される場合です。それ以外の年次改良なら、価格差のほうが大きいことがほとんどです。発表内容はメーカーのニュースリリースで確認できます。迷ったら、新旧のカタログで年間消費電力量と主要機能の欄だけを並べて見てください。差が読み取れなければ、型落ちで問題ありません。

故障してから買い替えるのではだめですか

冷蔵庫と洗濯機は、故障してからでは待てないため、選択肢が狭いまま高い時期に買うリスクがあります。10年前後使った機種は、調子が落ちてきた段階で次の型落ち期を把握しておき、周期に乗って先に替えるほうが総額で有利になりやすいです。古い機種ほど年間消費電力量の差も大きいため、先に替えた期間の電気代の差が、前倒しのコストをある程度相殺します。壊れる前に買い替え候補の型番だけでも決めておくと、いざというときにも高値づかみを避けられます。

あわせて読む"家電の待機電力と電気代の削りどころ"
本記事は各メーカーの公開情報と、家電の購入時期に関する複数の解説記事をもとに、一般的な傾向として構成しています。発表・発売時期はメーカーや年によって異なります。電気代は目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会・2022年改定)による概算です。価格・在庫・ポイント倍率は変動しますので、購入前に販売ページでご確認ください。参考:くらひろ(東京電力)https://kurahiro.tepco.co.jp/living/18445/index.html / Looopでんき でんきナビ https://looop-denki.com/home/denkinavi/electricitybill/life/appliance-cheap-season/

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