ラップを1本200円で買うか400円で買うかは、店頭では大きな差に見えません。しかし年間で10本前後を使う家庭なら、この差は2,000円になります。逆に、ほとんど使わない家庭が高機能品を選んでも失うものはわずかです。一度だけ、年間の消費量を計算しておきます。
先に結論
- 毎日自炊する家庭ラップは年間10本前後。1本あたりの価格差がそのまま年数千円の差になります。
- 自炊が週末だけの家庭年間3〜4本。単価より切れ味や密着性で選んで問題ありません。
- ホイル多くの家庭で年間3〜5本。コスト面の優先度は低く、見直し対象はラップです。
年間で何本使っているか
必要な数字は2つです。1日に引き出す長さと、1本の巻きの長さ。ここでは30cm幅・50m巻を基準に、1回の使用を50cmと仮定します。
年間の本数 = 1日の使用回数 × 0.5m × 365日 ÷ 50m
- 1日3回(毎食の残り物・下ごしらえ)→ 年間約11本
- 1日2回 → 年間約7本
- 1日1回 → 年間約4本
- 週3回 → 年間約1.6本
直近でラップを買い替えた日を覚えていれば、そこから実際のペースが出ます。1本が1か月もたない家庭は年間12本以上の消費で、ラップは日用品の中でも見直し効果の大きい項目に入ります。逆に1本が3か月もつなら、この記事で見直すべき対象はほぼありません。まず自分がどちら側かを確定させてください。
単価の差を年額にする
ラップの価格帯はおおまかに2層あります。密着性や切れ味をうたう定番品と、単価を抑えた品です。価格は変動しますので仮の数字を置きます。50m巻で400円の品と200円の品なら、1本あたり200円の差。年間11本の家庭で2,200円、年間4本なら800円の差です。
ここで注意したいのは、安い品は素材が違う場合があることです。ラップの素材にはポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンなどがあり、密着のしやすさ、耐熱温度、酸素の通しにくさが異なります。用途が電子レンジの温め中心なら耐熱温度を、冷凍保存中心なら密着性と酸素の通しにくさを、パッケージの表示で確認してください。単価だけで乗り換えて使う長さが増えると、差額は縮みます。
ホイルは25cm幅・25m巻を基準に、週2mの使用と仮定すると年間約4本です。1本200円と仮定して年間800円。ラップより一桁小さい支出のため、コスト目的で銘柄を変える意味は薄いと言えます。
長尺巻という選択肢
年間10本前後を使う家庭には、業務用の長尺巻が選択肢に入ります。仮に30cm幅・100m巻が600円なら、1mあたり6円。50m巻400円の8円と比べて25%安く、年間550m使う家庭では約1,100円の差です。交換の手間も年11回から6回に減ります。
ただし長尺巻には2つの確認点があります。1つは刃の問題で、紙箱の刃は金属刃より切れ味が落ちる製品があります。もう1つは外径で、巻きが太いためラップホルダーや収納の想定サイズに入らないことがあります。単価の安さは、毎日使う家庭でだけ効きます。年間3〜4本の家庭では差額が300円程度にしかならず、使い切る前に箱がへたるデメリットのほうが目立ちます。
繰り返し使う蓋との損益分岐
ラップの使用量を減らす手段として、シリコーン製の蓋やフタ付き保存容器があります。仮に1,500円のシリコーン蓋セットが1日1回分のラップを置き換えるなら、削減できるのは年間約4本、金額で800〜1,600円です。1〜2年で元が取れる計算ですが、洗う手間が毎回発生します。
ここは金額よりも運用で決まります。洗い物を増やしたくない家庭はラップのまま、ゴミを減らしたい家庭は蓋へ、という選び分けです。全面的な置き換えではなく、よく使う器のサイズ1〜2枚だけ蓋にする形が現実的です。フタ付きの保存容器をすでに持っているなら、新たに買い足す前にそちらへ移すだけでラップの消費は減ります。
買うタイミング
ラップは軽く、劣化の心配がほとんどなく、必ず使い切る消耗品です。年間の本数がわかっていれば、3本パックや業務用の長尺巻でのまとめ買いと相性がよく、買い回りの1店舗を埋める用途にも向きます。ただし長尺巻は市販のラップケースに入らないことがあるため、外径と幅を確認してから選んでください。価格・ポイント倍率は変動しますので、掲載時点の条件は販売ページでご確認ください。
買う量の目安は半年〜1年分です。年間11本の家庭なら6〜11本で、幅違いを混ぜるなら30cmを主力に、22cm幅を2〜3本足す配分が使いやすくなります。小さい器に広い幅を使うのも消費を早める原因なので、幅の使い分け自体が年額を下げます。
あわせて読む"買い回りで買うと得な日用品リスト" あわせて読む"キッチン消耗品の年間コストを計算する|見直す順番がわかる"