冷蔵庫の買い替えでいちばん多い失敗は、壊れてから慌てて買うことです。冷蔵庫は「今日届くもの」から選ぶことになり、価格もモデルも選べません。安く買える周期を知って、壊れる前に動くのが正解です。
先に結論
- 今すぐ壊れそうではない8〜9月の型落ち処分期まで待ちます。新モデル発売直前が、1年でいちばん値下がりしやすい時期です。
- 10年以上使っている電気代の差だけで判断材料になります。500Lクラスなら年間7,000円以上の差が出る試算があります。
- すでに異音・冷えの低下がある待たずに動いてください。完全に止まってからでは、中身の退避も含めて選択肢がなくなります。
冷蔵庫の値下がりには周期がある
大型冷蔵庫の新モデルは、多くのメーカーで10〜11月に発売される傾向があります。新モデルが出ると、店は旧モデルを売り切る必要に迫られます。このため発売直前の8〜9月が、旧モデル(型落ち)の値下がりしやすい時期です。
冷蔵庫のモデルチェンジは、年式が変わっても基本性能の差が小さいのが実情です。棚の形状や省エネ性能が少しずつ改良されますが、1年分の差に定価との差額ほどの価値があるケースはまれです。型落ちを避ける理由は、ほとんどありません。
ほかに、決算期(3月・9月)や年末年始のセールも価格が動くタイミングです。ただし3月は新生活需要と重なって人気容量帯の在庫が薄くなることがあります。時期を選べるなら、8〜9月を第一候補にしてください。
10年前の機種なら、電気代の差を計算する
買い替えを迷う場合は、今の機種の年間消費電力量を調べてください。ドアの内側か背面のラベル、または型番検索で分かります。
冷蔵庫の省エネ性能はこの10年余りで大きく進みました。電力比較サイト・エネチェンジの試算では、500Lクラスの場合、10年以上前の機種の年間消費電力量が約490kWhに対し、近年の機種は約245kWhと半分程度です。差の245kWhに31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)を掛けると、年間約7,600円の差になります。10年使えば約7万6,000円です。
本体20万円の元が電気代だけで取れるわけではありません。ただ、冷蔵庫の設計上の標準使用期間は10年前後とされ、10年を超えると故障リスクが上がっていきます。「いずれ買い替えるものを、電気代の高い状態で引っ張っている」と捉えると、判断しやすくなります。なお削減幅は容量帯と機種で変わるため、購入候補のカタログ値と現行機のラベルで、自分の場合の差額を計算してください。
買い替えのサインを見逃さない
次の症状が出たら、安い時期を待つより買い替えを優先してください。
- 冷えが弱くなった(設定を強めても改善しない)
- 今までと違う運転音・振動が続く
- ドアパッキンの劣化で結露や霜が増えた
- 床や壁側への水漏れ
- 製氷の失敗が続く(自動製氷機の劣化は故障の前触れになりやすい)
完全に停止すると、中身の退避・配送日程・リサイクル引き取りを数日で片付けることになります。冷蔵庫は配送設置に日数がかかる商品です。サインの段階で動けば、型落ちの安い在庫から選ぶ余裕が残ります。
買い替え前に済ませておくこと
時期を待つあいだに、準備を進めておくと当日が楽になります。まず搬入経路の採寸です。玄関・廊下・曲がり角・エレベーターの幅を測り、候補機種の本体寸法+数cmの余裕が通るかを確認します。大型冷蔵庫の配送トラブルの多くは、価格ではなく搬入で起きます。
次に、設置場所の幅・高さ・奥行きと放熱スペース、コンセントの位置を測ります。最後に、冷凍室の中身の計画消費です。配送日が決まったら、冷凍食品と作り置きを2〜3週間かけて食べ切るスケジュールに切り替えます。買い替え当日の「保冷バッグに入り切らない問題」は、ここで防げます。
買うタイミングと楽天での買い方
8〜9月の型落ち期が楽天のスーパーSALE(例年9月上旬に開催されることが多い)と重なるのは好都合です。冷蔵庫のような高額商品は買い回りの倍率を上げてから買うと、ポイント還元の効きが大きくなります。ポイント上限には注意してください。なお、買い替えでは古い機種の引き取り(家電リサイクル)の申し込みを忘れずに。販売店の引き取りオプションの有無も、店選びの条件になります。
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買い替えまでのつなぎや、冷凍室の不足が本当の問題だった、というケースには冷凍庫の増設という選択肢もあります。