一人暮らしの冷凍庫選びは、Lの数字を眺めていても決まりません。決め方は逆で、何を何個入れるかを先に数えます。ここでは冷凍食品と保存容器の体積から、必要なカタログ容量を逆算する手順を示します。
先に結論
- 冷凍食品の買い置きだけ30〜32Lクラスで足ります。それ以上は空きスペースになります。
- 週末に作り置きをする40〜60Lクラス。容器の数が10個を超えるなら60Lです。
- ふるさと納税や肉のまとめ買い60Lクラス以上。かさばる包装のぶん、計算より大きく見ておきます。
実容量は表示の8割から始める
カタログ容量は庫内の空間を測った値で、棚板・引き出し・製氷皿もその空間の中にあります。食品を置ける体積は表示より小さくなります。前開きは表示の約8割、上開きは約9割が目安です。表示32Lの前開きなら実質26L前後、表示60Lなら48L前後になります。
さらに、実容量をすべて埋めることもできません。食品どうしの隙間と、奥のものを取り出すための余裕が要ります。計算では、必要な体積に2割を上乗せしてから実容量の比率で割ります。式にすると次のとおりです。
- 1. 常備する冷凍食品の箱数 × 1.75L(1箱おおむね1.5〜2L)
- 2. 作り置きの保存容器の数 × 0.8L
- 3. 製氷皿・保冷剤・アイス類に3〜5L
- 4. 1〜3を足して1.2倍する(隙間と出し入れの余裕)
- 5. 前開きなら0.8で、上開きなら0.9で割る = 必要なカタログ容量
3つの生活パターンで計算する
手順どおりに数字を入れると、必要な容量ははっきりします。3パターンで実際に計算します。
自炊をしない人。冷凍食品を5箱、作り置きはゼロ、氷と保冷剤で3L。5 × 1.75 = 8.75L に3Lを足して11.75L。1.2倍で14.1L。前開きなら0.8で割って約17.6Lです。30〜32Lクラスで大きく余ります。
週末に作り置きをする人。冷凍食品10箱、保存容器6個、その他4L。17.5 + 4.8 + 4 = 26.3L。1.2倍で31.6L。0.8で割って約39.5L。40Lクラスがちょうどです。
1週間分をまとめて仕込む人。冷凍食品8箱、保存容器12個、その他5L。14 + 9.6 + 5 = 28.6L。1.2倍で34.3L。0.8で割って約43Lですが、ここは60Lクラスを選んでください。仕込む量は週によって変わり、多い週に入りきらないと計画そのものが崩れるためです。
| 容量クラス | 前開きの実容量 | 冷凍食品の箱に換算 | 向く使い方 | 総合 |
|---|---|---|---|---|
| 30〜32Lクラス | 約24〜26L | 約11〜13箱 | 買い置きのみ | ○ |
| 40Lクラス | 約32L | 約16箱 | 買い置き+週末の作り置き | ◎ |
| 60Lクラス | 約48L | 約24箱 | 1週間分の仕込み・まとめ買い | ◎ |
| 100L超 | 約80L〜 | 約40箱〜 | 長期保管。一人暮らしでは過剰 | △ |
換算は箱を1.75Lとし、余裕2割を見込んだ数です。実際には形の合わない食品が入るので、この数より少なくなります。
この表で迷うのは、40Lと60Lの間にいる人です。判断の基準は「入りきらなかったときに何が起きるか」です。入らなければ買い足す日を分ければいいだけなら40Lで足ります。作り置きが冷ませないまま放置されたり、まとめ買いした肉を捨てることになるなら、60Lクラスにする価値があります。
計算から漏れやすいもの
足し忘れが起きるのは、食品以外の3つです。
1つめは氷と保冷剤です。製氷皿は場所を取りますし、弁当用の保冷剤を通年で入れておく人は3L前後を見ておきます。2つめはアイスクリームで、箱買いをすると一気に5L近くになります。3つめは、かさばる包装です。ふるさと納税の肉や魚は発泡スチロールや厚い緩衝材ごと届くことがあり、中身の体積より場所を取ります。
今使っている冷蔵庫の冷凍室も、計算に入れてください。一人暮らし向けの2ドア冷蔵庫は冷凍室が小さく、製氷皿と数箱でいっぱいになる大きさです。追加する冷凍庫は、この足りない分を埋めるためのものです。冷凍室に今入っているものを数え、あふれている量から必要な容量を出せば、さらに小さいクラスで足りる場合もあります。
もう1つ、庫内の形も効いてきます。前開きで棚が動かせない機種は、背の高いものが入りません。引き出し式は仕切りぶん体積を失いますが、下のものが見えるので探す時間が減ります。数字が同じでも、層が分かれているかどうかで使える量は変わります。買う前に、庫内の写真で棚の位置と可動域を見てください。
買うタイミング
容量が決まったら、あとは価格の問題です。冷凍庫は単価が高めの家電なので、お買い物マラソンや楽天スーパーSALEの買い回りでは総額の土台になります。冷凍庫を先に決め、そのあとで必要な日用品を足して店舗数を数える順番にすると、余計な買い物が減ります。
あわせて読む"お買い物マラソンの買い回り|10店舗の埋め方"迷ったときは、1つ上のクラスではなく計算どおりのクラスを選んでください。大きい冷凍庫は電気代がかかるうえ、庫内がすかすかだと効率も落ちます。開き方や電気代の判断も含めた全体の順番は、次の記事にまとめています。
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