箱ティッシュとソフトパックは、中身の紙のグレードが同じなら性能差はほぼありません。違いは外装が紙箱かフィルム袋かだけです。同じメーカーの同じ銘柄で両方の外装が売られている例もあります。それでも備蓄で選ぶなら答えは分かれます。決め手は置き場所と取り出しやすさです。
先に結論
- 備蓄の主力ソフトパック。箱がないぶん薄くて軽く、同じ棚により多く入ります。持ち出しにも向きます。
- 据え置き用箱。自立して片手で引き出せるため、食卓や洗面所に置く分は箱が使いやすいままです。
- 量の目安普段の消費1か月分+1〜2パック。ティッシュは首相官邸の備えのページにも挙がる備蓄品です。
備蓄で見るべきは収納効率と単価
ソフトパックの利点は体積です。紙箱がないぶん1個あたりが薄く、潰して詰めることもできます。同じ引き出しに入る個数は箱より多く、備蓄棚の専有面積で有利です。ゴミも箱の解体が不要でフィルム1枚になります。避難や車中泊でかばんに入れる場面でも、この差はそのまま効きます。
重さも違います。箱1個は紙箱の分だけ重く、5個パックを複数買うケース買いでは持ち帰りの負担に響きます。通販で買うなら関係ありませんが、収納の軽さは備蓄の入れ替え作業のしやすさに直結します。
価格は1組(2枚重ね1枚分)あたりで比べます。箱の組数は150〜160組が主流ですが、近年は120組台への減量も進んでいます。ソフトパックも120〜160組と製品でばらつくため、5個パックの価格÷総組数で単価を出してから比べます。掲載時点では同グレードならソフトパックが同等か安い傾向ですが、価格は変動します。
ソフトパックの弱点は据え置きの使い勝手です。袋が自立せず、残りが少なくなると取り出し口が沈みます。専用ケースに入れれば解決しますが、ケース代を足すなら箱と変わりません。毎日使う定位置は箱、備蓄と持ち出しはソフトパック。この分担が総合的に安くつきます。
| 観点 | 箱 | ソフトパック |
|---|---|---|
| 収納効率 | △ | ◎ |
| 取り出しやすさ | ◎ | ○(自立しない) |
| 持ち出し・分配 | △ | ◎ |
| ゴミの量 | △ | ◎ |
備蓄量は「1か月分+予備」で決める
ティッシュペーパーは、首相官邸の防災ページが挙げる備蓄品の一つです。断水時は洗って拭く代わりに紙で拭く場面が増え、平時より消費が伸びます。まず自宅の消費ペースを把握します。5個パックの封を切った日をメモし、使い切るまでの日数を測れば月間消費が出ます。仮に5個パックが3週間で空くなら、月間消費は約7個。定数は「使いかけの5個パック+未開封1パック」で決まります。
その1か月分に、災害用の予備として1〜2パックを上乗せするのが目安です。使いながら補充するローリングストック方式なら、期限の心配はありません(ティッシュに使用期限の表示義務はなく、湿気を避ければ長期保管できます)。保管は水回りと結露する壁際を避けます。紙は一度湿気ると戻りません。
ティッシュだけで衛生用品の備えが完結するわけではありません。断水中の手や食器の汚れにはウェットティッシュ、こぼれた水や油にはキッチンペーパーと、吸水力と強度で役割が分かれます。ティッシュは「乾いた紙で軽く拭く」用途の消耗品として、量を厚めに持つのが役どころです。
なお、水に流せるタイプ以外のティッシュはトイレに流せません。ティッシュは水に溶けにくく作られており、流すと詰まりの原因になります。トイレットペーパーの備蓄は別枠で必要です。経済産業省も、生産の約4割が静岡県に集中していることを理由に、トイレットペーパーの1か月分程度の備蓄を呼びかけています。まとめ買いの適量は別記事で計算しています。
あわせて読む"トイレットペーパーのまとめ買い"買うタイミング
買い足しのタイミングは「未開封の予備パックを開けた日」に固定します。在庫を数える手間がなく、切らすこともありません。トイレットペーパーや洗剤と同じルールにすると、日用品全体の補充が1つの習慣にまとまります。
ティッシュはかさばるわりに単価が低く、店頭持ち帰りの負担が大きい商材です。通販のケース買い(5個パック×複数)が向いており、買い回りの1店舗に割り当てやすい価格帯です。送料条件は店舗ごとに異なるため、掲載時点の条件を販売ページで確認してください。かさばる紙製品同士(トイレットペーパー・キッチンペーパー)と同じ店でまとめると送料条件を満たしやすくなります。防災用品全体の優先順位はピラー記事で整理しています。