シェーバー選びで本体価格だけを比べるのは、計算の半分しかしていない状態です。メーカーは替刃の交換周期を公表しており、5年使えば替刃を2〜3回買うことになります。替刃込みの総額で並べ直すと、店頭の価格差とは違う序列が見えてきます。
先に結論
- 候補を絞ったら替刃の型番と価格を先に調べます。本体が安くても替刃が高ければ、5年総額で逆転が起きます。
- 長く使うつもりなら替刃の供給が続いている主要シリーズを選びます。替刃が入手できなくなった時点で本体の寿命です。
- 総額を下げたいなら替刃はセール時にまとめ買いします。買い回りの店舗数にも載せられる消耗品です。
交換周期はメーカーが公表している
替刃の交換周期は、掲載時点で各社が次のように公表しています。パナソニック(往復式)は外刃が約1年・内刃が約2年。ブラウン(往復式)は網刃・内刃一体のカセットを18か月ごと。フィリップス(回転式)はヘッドを約2年ごとです。往復式は約1〜2年、回転式は約2年というのが一般的な目安になります。
刃は使うほど細かな刃こぼれが進みますが、目視では分かりません。剃り残しが増えて同じ場所を何度も往復するようになったら、周期の途中でも交換のサインです。逆にヒゲが薄く使用時間が短い人は、周期より長く持つこともあります。
5年総額を試算する|替刃代は総額の3〜4割
本体と替刃の価格はモデルごとに違うため、ここではクラスごとの仮定を置いて計算します。試算の条件は次のとおりです。1万円台クラスは本体15,000円、3万円台クラスは本体35,000円と仮定します。替刃は往復式の1万円台クラスで5,000円、3万円台クラスで9,000円、回転式は同順に7,000円・12,000円と仮定します。交換は往復式が1.5年ごと(5年で3回)、回転式が2年ごと(5年で2回)とします。いずれも計算のための仮定値で、実際の価格は販売ページで確認してください。
| クラス | 本体(仮定) | 替刃×回数 | 5年総額 | 年あたり |
|---|---|---|---|---|
| 往復式・1万円台 | 15,000円 | 5,000円×3回 | 30,000円 | 6,000円 |
| 往復式・3万円台 | 35,000円 | 9,000円×3回 | 62,000円 | 12,400円 |
| 回転式・1万円台 | 15,000円 | 7,000円×2回 | 29,000円 | 5,800円 |
| 回転式・3万円台 | 35,000円 | 12,000円×2回 | 59,000円 | 11,800円 |
この試算から言えることは2つです。第一に、替刃代は5年総額の3〜4割を占めます。1万円台クラスでは替刃の合計が本体価格に並びます。本体の値引きに1,000円単位でこだわるより、替刃の価格を1回調べるほうが総額への影響が大きい、ということです。第二に、1万円台と3万円台の差は5年でおよそ3万円、年あたり6,000円強です。この差額は駆動力やヘッド機構に払う金額なので、価値があるかはヒゲの濃さで判断します。価格差の中身は別記事で整理しています。
なお自動洗浄機付きのモデルは、専用洗浄液カートリッジのコストが上の表に加わります。交換ペースは使用頻度によりますが、替刃と違って毎年発生する消耗品です。洗浄機ありのモデルを候補にするなら、洗浄液の価格と交換ペースも同じ表に足して比べてください。電気代はシェーバーの場合ごく小さく、総額の判断材料にはなりません。
あわせて読む"3万円台のシェーバーは1万円台と何が違うのか"総額を下げる買い方|替刃は買い回りに載せる
総額を下げる手は、本体の値引きより替刃の買い方にあります。替刃は価格が安定した消耗品で、腐りません。交換周期が分かっているのだから、次の1回分を楽天のセール期間に先回りで買っておくのが合理的です。買い回りの店舗数を埋める商品としても使えます。
もう1つの注意は替刃の供給です。本体の製造が終わっても替刃はしばらく供給されますが、マイナーなシリーズは入手しにくくなることがあります。長く使う前提なら、替刃が複数の店舗で流通している主要シリーズを選ぶ方が安全です。互換品と称する替刃は、適合や品質の確認が難しいため、この試算では純正品を前提にしています。
2回目の替刃交換のタイミングは、本体買い替えとの比較点でもあります。充電式のシェーバーはバッテリーが劣化していくため、使用開始から3〜4年目に高い替刃を買うくらいなら、セールで旧型の新品本体に替える判断もあり得ます。替刃の価格が本体実売価格の半分を超えているなら、買い替え側の検討に入る目安です。
方式・手入れを含めた選び方の全体像と、買い回りの組み立て方は次の記事にまとめています。
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