光美容器のランニングコストは、他の美容家電と構造が違います。電気代や消耗品はごくわずかで、費用のほぼすべてが最初の本体価格に集中しているからです。だから計算すべきは月々の維持費ではなく、「本体価格を使用回数で割った1回あたりのコスト」です。
先に結論
- 費用を抑えたい3万円台クラスを長く使う前提で。1回あたり数百円まで下がる計算になります。
- 家族で共用する人数で割れるため上位クラスでも1人あたりは安い。照射回数の多い機種を選びます。
- 続くか不安返金保証のある機種か、まず低価格クラスで。使わなくなるのが最大のコスト増です。
電気代は年間数十円|計算するまでもない水準
先に小さい方から片付けます。光美容器の消費電力はおおむね数十W程度です。仮に50Wの機器を月に2回、1回30分使うと、月の消費電力量は0.05kWhです。電気代の目安単価31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年に改定した目安単価)で計算すると、月に約1.6円、年間でも約19円にしかなりません。
コードレス機の充電も同じ規模感です。光美容器選びで電気代を気にする必要はありません。冷蔵庫のように常時通電する家電とは、費用の構造がまったく違います。判断材料は本体価格と使用回数に絞れます。
本命の計算|1回あたりのコストを出す
本体価格を、使う回数で割ります。全身のお手入れを年間40回、5年間続けた場合(計200回)で、価格帯クラスごとに計算すると次のようになります。
| 価格帯クラス | 本体価格の想定 | 5年200回での1回あたり | 10年400回での1回あたり |
|---|---|---|---|
| 3万円台 | 35,000円 | 約175円 | 約88円 |
| 5万円台 | 55,000円 | 約275円 | 約138円 |
| 7万円台 | 75,000円 | 約375円 | 約188円 |
続けて使う限り、1回あたり数百円のお手入れです。照射回数の上限(多くの機種で数十万回)は、この使用ペースなら計算上尽きません。つまり使用回数を分母にした計算では、長く使うほど1回あたりのコストが下がり続けます。照射回数と寿命の関係は別記事で詳しく計算しています。
あわせて読む"光美容器の照射回数と本体寿命の関係"逆に言うと、最大のコスト増は「使わなくなること」です。10回で使わなくなれば、3万円台の機種でも1回あたり3,500円になります。続けやすさ(照射面積、お手入れ時間、痛みの調整幅)を優先して選ぶことが、結果的にいちばんの節約になります。
見落としやすい周辺コスト
本体以外に、次の出費が発生する場合があります。金額は小さいものの、購入前に確認しておくと総額のブレがなくなります。
- カートリッジ代:交換式の機種のみ。部位別カートリッジを追加する場合も
- 事前処理用のシェーバー・カミソリ:照射前にムダ毛を剃る前提の機種が大半
- 保湿剤:お手入れ後の保湿をメーカーが推奨している場合が多い
- 保護サングラス:多くは同梱。目を守る必需品で、紛失時は買い足しが必要
ジェルが必要な機種は少数派になりましたが、必要な機種では継続的な消耗品費になります。取扱説明書で事前処理とアフターケアの指定を確認してください。使えない部位や肌の条件も、費用以前の確認事項です。
あわせて読む"光美容器を使えない部位・条件の確認"家族で共用すると1人あたりが下がる
光美容器のコスト計算で効きが大きいのは、共用による頭割りです。5万円台の機種を2人で使えば、1人あたりの負担は2万円台の機種を1人で使うのと同じ水準になります。照射回数の消費は人数分速くなりますが、多くの機種の回数上限には十分な余裕があります。
共用する場合は、肌色の個人差を機器側で確認できる肌色センサー付きが向きます。また、使える条件(日焼けの状態や年齢制限など)は人ごとに確認が必要です。1台の購入で家族のお手入れ費用をまとめられるのは、サロンや医療脱毛の「1人1契約」との構造的な違いです。
あわせて読む"サロンと家庭用機器の費用を並べて比べる"なお、この計算はあくまで「お手入れを続けた場合の費用」です。家庭用光美容器はムダ毛ケア(光を当てるお手入れ)の機器であり、実感には個人差があります。サロンや医療脱毛との費用の並べ方は、別記事で扱います。選び方の基準はピラー記事を参照してください。
買うタイミング
費用のほぼ全額が本体購入時に発生する商品なので、買うタイミングの影響が大きい商品です。維持費で取り返す機会がない分、買う瞬間の還元で差がつきます。楽天の買い回り期間なら、5万円の買い物でポイント還元が数千ポイント変わります。ポイント上限に注意しつつ、セール期間に合わせるのが合理的です。
あわせて読む"楽天の買い回りで10店舗を埋める方法"