買い回りでいちばん多い失敗は、10店舗を埋めるために要らないものを買うことです。買い回りの特典ポイントは、店舗数そのものではなく、合計購入額にかかります。だから「あと1店舗」に意味があるかどうかは、その日の買い物の総額で決まります。
先に結論
- 合計3万円前後1店舗増やして増えるのは300ポイント台。必要なものだけで止めます。
- 合計10万円前後1店舗増やすと1,000ポイント前後。1,000円台の買い足しなら釣り合います。
- 順番を逆にしない先に買うものを決め、そのあとで店舗数を数えます。逆をやると損をします。
ルールは「税込1,000円」と「税抜」の二段構え
買い回りには、金額の基準が2つあります。ここを混同すると計算が合いません。
1つめは、店舗としてカウントされる条件です。公式ガイドでは、1ショップでの買い物合計が1,000円(税込)以上とされています。送料やラッピング料など、商品以外の料金を除いた金額で判定します。クーポン適用後の金額が999円(税込)以下だと対象外です。支払いにポイントを使っても、注文が1,000円以上なら対象になります。
2つめは、ポイントを計算する対象の金額です。楽天市場では2022年4月1日以降、ポイント付与の対象金額が税抜に変更されています。カウントは税込1,000円、計算は税抜、という二段構えです。税込1,000円ちょうどの商品は、店舗としてはカウントされますが、ポイントの計算対象は税抜約909円になります。
倍率は購入した店舗数と同じです。2店舗で2倍、10店舗で10倍。この10倍の内訳は、通常ポイント1倍と買い回りの特典9倍です。11店舗以上買っても、通常は10倍で頭打ちになります。回によっては11倍の特例が設定されることもあります。
参加にはエントリーが必要です。期間中にエントリーすれば、エントリー前の買い物もさかのぼって対象になります。ただし最後まで忘れると特典はゼロです。なお楽天ふるさと納税への寄付は、2025年10月1日から原則としてポイント付与の対象外です。Rakuten Fashionは複数ブランドで買っても1ショップ扱いになります。
1店舗増やすと、実際にいくら増えるのか
買い回りの特典ポイントは、税抜の商品代金に対して「店舗数−1」パーセントがかかる形です。10店舗なら9%、5店舗なら4%です。ここから、1店舗増やしたときに増える額が計算できます。
1店舗増やすと、合計購入額(税抜)のおよそ1%が上乗せされます。合計3万円なら約300ポイント、合計10万円なら約1,000ポイントです。追加した商品自体にも倍率がかかるので、実際はこれに数十ポイントが乗ります。
下の表は、すでに5店舗まで来ている状態で、税込1,000円の商品を1つ足して6店舗目にした場合です。増えるポイントと、その1,000円を比べています。
| その日の合計(税抜) | 1店舗追加で増える特典 | 1,000円との差 | 総合 |
|---|---|---|---|
| 3万円 | 約345ポイント | −655円 | × |
| 5万円 | 約545ポイント | −455円 | △ |
| 10万円 | 約1,045ポイント | +45円 | ○ |
| 20万円 | 約2,045ポイント | +1,045円 | ◎ |
この表の「差」は、足した商品がまったく不要だった場合の損得です。いずれ必ず買うものを前倒ししただけなら、差はマイナスになりません。1,000円の日用品を1,045ポイントで買ったのと同じことになります。
もう1つ計算します。本命の家電が税抜21,000円あるとします。そこに日用品を9店舗ぶん、各1,000円足して合計30,000円・10店舗にします。特典は30,000円の9%で2,700ポイント。追加した9,000円ぶんの日用品を、約30%引きで買えた計算になります。ただしこれは9,000円ぶんが必要だった場合です。不要なら、2,700ポイントのために9,000円を使ったことになります。
買い回りの特典には獲得上限があり、回ごとに変わります。直近では7,000ポイントに設定されることが多く、5,000ポイントや10,000ポイントの回もあります。上限7,000ポイントの回に10店舗(+9倍)で到達するのは、税抜で約7万8,000円の買い物です。家電を1台入れれば届いてしまう金額です。大きな買い物を予定している月は、上限を超えた分に買い回り特典が付かないことを先に確認してください。買い物を月またぎで分ける判断も含めて、詳しくは上限の記事にまとめています。
あわせて読む"楽天ポイントの上限に引っかかる条件"10店舗の埋め方には順番がある
店舗を先に数えるとお金が減ります。次の順番で決めてください。
- 1. その月に買うと決めていた高額品を先に置く(これが総額の土台になります)
- 2. 期限が来ている消耗品を、必要な数だけ足す
- 3. ここで店舗数を数える。届かなければ、3か月以内に必ず使うものだけを足す
- 4. それでも届かないなら、そこで止める
4で止められるかが分かれ目です。9店舗で止めても失うのは合計額の1%、3万円なら300ポイントです。足す候補は、必ず消費し、保管場所を取らないものに絞ります。具体的なカテゴリは別記事にまとめています。
あわせて読む"買い回りで買うと得な日用品リスト"送料も見てください。楽天市場の送料無料ラインは、対応ショップの同一注文で合計3,980円(税込)以上が条件です。複数ショップの合計では適用されず、沖縄・離島など一部地域は9,800円(税込)以上になります。1,000円の商品を1店舗ずつ買う買い回りでは、送料がかかる注文が出ます。送料600円を払って345ポイントなら、増やさないほうが得です。
やらなくていいこと
買い回り記事の多くは「10店舗を目指しましょう」で終わります。労力と金額に見合わないものを、先に切っておきます。
1つめは、1,000円ちょうどを狙う調整です。クーポン適用後に999円になれば対象外ですし、送料は判定に含まれません。数十円を削る作業に時間をかけるより、1,200円前後の候補を最初から選ぶほうが確実です。
2つめは、期限が短い食品でのかさ増しです。買い回りの特典は期間限定ポイントで、期限があります。食品にも期限があります。両方を管理しきれないなら、店舗を増やさないほうが結果は良くなります。
3つめは、表示された最大倍率を自分の倍率だと思うことです。最大倍率にはSPUやショップ独自の上乗せが含まれ、自分が満たしていない条件も入っています。SPUは条件ごとに月間の獲得上限が別にあるため、倍率どおりに入らない場面もあります。
あわせて読む"SPUの上げ方|労力に見合う条件だけを選ぶ"もうひとつ、店舗数を追う前に確かめておきたいことがあります。そもそもセール期間中に値段が下がる商品と、下がらない商品があります。ポイント倍率だけを見て買い回りを組むと、値引きされていない商品を定価で10店舗ぶん買うことになりかねません。
あわせて読む"楽天スーパーSALEで本当に安くなるもの・ならないもの"よくある質問
エントリーはいつまでにすればいいですか
キャンペーン期間中なら、買い物のあとでも間に合います。公式ガイドでは、期間中にエントリーすればエントリー前の買い物も対象になると案内されています。期間終了後のエントリーはできません。
同じ店で2回買ったら2店舗になりますか
なりません。同一ショップでの複数回の購入は、合計が1,000円(税込)以上であればカウントされますが、1ショップ扱いです。店舗数を増やすには、別のショップで買う必要があります。
買い回りのポイントはいつ入って、いつまで使えますか
通常ポイントの1倍分は購入日から20日後に付与され、有効期限は1年間です。買い回りの特典分は期間限定ポイントです。キャンペーン終了の翌月15日頃に付与され、付与月の翌月末までが期限というのが基本です。使い切れない期間限定ポイントは、獲得していないのと同じです。
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