この2つで迷う人の多くは、名前の違いに惑わされています。日本で「ミキサー」と呼ばれる据え置き型と、手持ちの「ハンドブレンダー」は、同じ刃物家電でも出番がほぼ重なりません。スムージーなどの飲み物を作るなら据え置き型、鍋の中のポタージュや離乳食なら手持ち型です。
先に結論
- スムージー・ジュースを定期的に作る据え置きのミキサー。容量600ml以上、氷対応かどうかを確認します。
- ポタージュ・離乳食・少量の下ごしらえハンドブレンダー。鍋に直接入れられることが最大の価値です。
- みじん切りや大根おろしも任せたいどちらでもなくフードプロセッサー、またはアタッチメント式のハンドブレンダーです。
構造の違いが、そのまま出番の違いになる
据え置きのミキサー(英語ではブレンダー)は、容器の底に固定された刃を高速回転させ、中身を対流させながら砕きます。水分と一緒に回す設計なので、飲み物やスープを「完全になめらかにする」のが得意です。連続運転にも余裕があります。
ハンドブレンダーは、棒の先の刃を食材に突っ込んで使います。鍋やボウルに直接入れられるため、調理の途中に割り込めるのが独自の強みです。ポタージュを作るとき、鍋の中身をミキサーへ移して戻す手間がありません。少量でも刃が届くので、離乳食のような数十グラム単位の調理にも向きます。
逆に言うと、ハンドブレンダーで氷入りスムージーを毎朝作るのは苦しく、据え置きミキサーで離乳食を少量作るのは刃が空回りします。作るものが決まれば、機種選びの前に型が決まります。
| タイプ | 得意 | 不得意 | 手入れ | 置き場所 |
|---|---|---|---|---|
| 据え置きミキサー | 飲み物・氷(対応機) | 少量・固形の粗い刻み | ○ | △ |
| ハンドブレンダー | 鍋内調理・少量 | 氷・長時間の連続運転 | ◎ | ◎ |
| フードプロセッサー | 刻む・混ぜる・こねる | 飲み物をなめらかに | △ | △ |
据え置きミキサーを選ぶときの基準
据え置き型で見るべきは3点です。第一に氷対応。カタログに氷の可否と1回あたりの上限が書かれています。非対応機で氷を砕くと刃と容器を傷めます。第二に容量。1人分のスムージーは400ml前後で足りますが、2人分以上や作り置きなら600ml〜1Lが目安です。第三に容器の素材。ガラスはにおい移りに強く安定しますが重く、樹脂製は軽い代わりに細かい傷がつきやすくなります。
洗いやすさは容器の口の広さと、刃が外せるかで決まります。毎日使う予定なら、部品点数の少なさを優先してください。使用をやめる理由になりやすいのは性能ではなく「洗うのが面倒」です。
運転音も据え置き型の弱点です。高速回転の刃物家電なので、掃除機並みの音が数十秒続きます。早朝に使う予定なら、静音をうたう機種か、ボトルのまま持ち出せるタンブラー型(容器がそのまま水筒になるタイプ)を候補にすると、使う時間帯の自由度が上がります。
ハンドブレンダーを選ぶときの基準
手持ち型は、重さと連続運転時間を見ます。片手で保持する家電なので、本体が重いと出番が減ります。また多くの機種に連続運転の上限(1〜3分程度)が設定されており、大量調理には向きません。熱い鍋に直接使えるかどうか(耐熱温度)も機種差があるため、ポタージュ目的なら必ず確認してください。
アタッチメントでチョッパー(刻む)や泡立てが付くセットもあります。フードプロセッサーを別に買うほどではないが刻む作業も減らしたい、という人には、セット買いが割安です。ただしアタッチメントが増えるほど収納は膨らみます。使う見込みのある物だけのセットを選んでください。
ジューサーと迷ったら、飲み口の好みで決める
スムージー目的の人が最後に迷うのがジューサーです。ミキサーは材料を丸ごと砕くので、食物繊維ごととろみのある飲み口になります。ジューサーは繊維を搾りかすとして分離し、さらりとした汁だけを取り出します。同じ材料でも別の飲み物ができる、と考えてください。
低速(スロー)ジューサーは搾る量に対して時間と手入れの手間が大きく、毎日続ける覚悟のある人向けです。迷っている段階なら、用途の幅が広く価格もこなれた据え置きミキサーから入るのが無難です。
買うタイミング
どちらも数千円〜1万円台が中心で、楽天では買い回りの1店舗に組み込みやすい価格帯です。日用品のまとめ買いと同じ回に合わせると、ポイント倍率の駒として無駄がありません。替え刃やパッキンなどの消耗部品を販売しているメーカーかどうかも、長く使う前提なら確認しておきたい点です。
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ポタージュ作りが目的なら、材料を煮る工程ごと自動化できる電気圧力鍋(メニューによってはなめらかにする機能を持つ自動調理鍋)も比較対象になります。役割の整理は上の記事をどうぞ。