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全自動コーヒーメーカーはどこまで自動か|残る手作業から選ぶ

「全自動」という言葉から、ボタン1つで全部終わる姿を想像すると失敗します。全自動コーヒーメーカーが自動化するのは、豆を挽いてから抽出するまでの工程です。その前後の手作業は残ります。何が残るのかを知ってから選ぶべき家電です。

先に結論

  • 毎朝1〜2杯、手間を最小にしたいミル付き全自動ドリップ式。豆と水を入れておけば、朝はボタン1つです。
  • カフェのような1杯を淹れたい全自動エスプレッソマシン。価格と手入れの手間が1段上がることを了解した上で。
  • たまにしか飲まない全自動は過剰です。ミルなしドリップ式か、ハンドドリップで十分に足ります。

自動になる工程と、残る工程

全自動ドリップ式の場合、自動化されるのは計量・豆挽き・蒸らし・抽出です。手動のハンドドリップと比べると、毎朝の作業が数分と技術差ごと消えます。豆の量とお湯の注ぎ方で味がぶれることもなくなります。ここは看板どおりです。

一方で残る手作業もはっきりしています。給水、豆の補充、抽出後のかす捨て、そしてミルとフィルター部の洗浄です。とくにミルの手入れは見落とされがちで、コーヒーの油分が挽き刃まわりに残ると味と衛生に直結します。毎回洗う部品が何点あるか、ミル部を分解できるかは、公式サイトのお手入れページで購入前に確認できます。

豆の保管も自動にはなりません。ホッパー(豆容器)に入れっぱなしの豆は空気と光で劣化が進みます。数日で使い切る量だけ入れ、残りは密閉容器で保管するのが基本の運用です。つまり全自動を買っても「豆の管理をする人」の仕事は残ります。ここまで含めて、それでも毎朝の数分と挽きたての味を取るか、という買い物です。

タイプ別に「残る手作業」を比べる

タイプ 自動化の範囲 毎回残る作業 価格帯の中心 総合
ミルなしドリップ式 抽出のみ 豆挽きまたは粉の計量・給水・洗浄 数千円〜
ミル付き全自動ドリップ式 豆挽き〜抽出 給水・豆補充・かす捨て・洗浄 1〜3万円台
全自動エスプレッソマシン 豆挽き〜抽出(1杯ごと) 給水・かす受け処理・内部洗浄 5万円台〜

ミルなしドリップ式を下に見る必要はありません。挽いた粉を買うか、手動ミルや電動ミルを別に持つなら、抽出だけの自動化で毎朝の手間はほぼ同じところまで減ります。すでにミルを持っている人が全自動に買い替えても、増える便利さは計量の自動化だけです。

ドリップ式とエスプレッソ式は、自動の程度ではなく飲み物が違います。ドリップ式はまとめて数杯を淹れる日本の朝向き、エスプレッソ式は1杯ずつ抽出する方式で、ミルクメニューを飲む人に向きます。エスプレッソ式は内部の自動洗浄機能を持つ機種が多い一方、かす受けや水受けの処理は日次で発生します。設置面積と本体の高さも1段大きくなります。

選ぶときに見る3点

第一にミルの方式です。刃で切り刻むプロペラ式より、すり潰す臼式(コーン式・フラット式)のほうが粒度が揃い、挽き目の調整もできます。全自動をうたう機種でもミル方式には差があるため、ここは仕様表で確認してください。

第二に手入れの部品点数です。毎回洗うのが2〜3点で済む機種と、5点を超える機種があります。手入れが重い機種は出番が減り、最後はハンドドリップに戻ることになります。第三に保温方式です。ヒーター保温は煮詰まりが起きるため、ステンレスサーバーの真空保温か、飲む分だけ淹れる運用が向きます。

ランニングコストの目安

電気代は小さい出費です。ドリップ式の消費電力は600〜900W級が中心で、抽出にかかるのは10分前後。1回の消費電力量は0.1〜0.15kWh程度、目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の2022年改定値)で約3〜5円です。ヒーター保温を1時間続けると数円が上乗せされるため、保温を切る運用なら電気代はさらに下がります。

支出の中心は豆代です。1杯あたり豆10〜12gとすると、100gあたり500円の豆で1杯50〜60円。毎朝2杯で年間約4万円になります。本体価格よりも豆の年間支出のほうが大きいのがコーヒーという趣味の構造で、だからこそ豆をまとめ買いしやすい楽天のセール期は、この分野と相性がよいのです。

なお、毎朝の後片付けまで含めて台所仕事を減らしたいなら、コーヒーメーカーより先に食洗機を検討するほうが効果は大きくなります。サーバーやかご類も食洗機対応の機種なら任せられます(対応可否は機種の仕様によります)。

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買うタイミング

全自動コーヒーメーカーは1〜3万円台が中心で、楽天の買い回りで倍率を稼ぎやすい価格帯です。消耗品のペーパーフィルターや豆と同時に買えば店舗数も揃います。セール期の立ち回りは次の記事にまとめています。

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