車内収納でいちばん多い失敗は、収納グッズを先に買ってしまうことです。ボックスを置いた結果、そこが「とりあえず入れる場所」になり、車内が片づかないまま容積だけ埋まります。順番は逆です。先に「何を・どこで使うか」を決めて、それに合う入れ物をあとから選びます。
先に結論
- 運転席まわり運転中に使うものだけを置く。スマホ・サングラス・駐車券の3種類で足ります。
- 後席・足元床には何も置かないのが原則。急ブレーキで前に飛ぶものは、すべて固定するか下ろします。
- トランクボックスで「常備品」と「一時置き」を分ける。フックとネットで立体的に使うと床が空きます。
基準1:置き場所ではなく「使う場所」で分ける
車内の収納は、家の収納と同じ考え方で決められます。使う場所の近くに、使うものだけを置く。これだけです。運転席から手が届く範囲は一等地なので、運転中に使わないものを置くのは無駄になります。
具体的には3つのゾーンに分けます。運転席まわり(運転中に使うもの)、後席(同乗者が使うもの)、トランク(走行中に使わないもの)です。ティッシュや充電ケーブルは使う人の近くへ、洗車道具や工具はトランクへ。この振り分けを済ませてから、各ゾーンの寸法を測って入れ物を選びます。
トランクの中身は、さらに2種類に分けます。積みっぱなしにする常備品(工具・ブースターケーブル・洗車道具・非常用品)と、その日だけ載せる一時品(買い物袋・持ち帰る荷物)です。常備品はフタ付きボックスに固定し、一時品には浅い折りたたみボックスを1つ空けておきます。帰宅したら一時品の箱ごと家に運ぶ運用にすると、トランクに物が溜まりません。
車検証やメンテナンスの記録類はグローブボックスに集約します。ここに菓子や小物を混ぜると、必要な書類が出てこなくなります。書類の定位置を1か所に決めるのも、収納の一部です。
買う前に測るのは「奥行き・幅・高さ」と「固定方法」の2つです。特にトランクは、床下収納の有無やシートを倒したときの干渉で、使える高さが変わります。メジャーで測った数字をメモしてから商品ページを見ると、サイズ違いの返品がなくなります。
基準2:急ブレーキで飛ばないか(固定できるか)
車内収納が家の収納と決定的に違うのは、中身が動くことです。時速60kmからの急ブレーキで、固定されていない荷物は前方へ飛びます。ペットボトル1本でも、運転席の足元に転がり込めばペダル操作を妨げます。収納グッズを選ぶ基準は、見た目より「固定できるか」を優先してください。
- ヘッドレスト固定型:後席用の定番。シートに引っ掛けるだけですが、走行中も位置がずれにくい構造です。
- 面ファスナー・滑り止め付きボックス:トランク用。床のカーペットに面ファスナーで固定できるタイプなら、カーブでも滑りません。
- 折りたたみボックス:一時置き用。使わないときに畳めるのが利点ですが、軽いぶん滑りやすいので、常備品には向きません。
トランクの重いもの(工具・洗車用品・非常用品)は、後席側に寄せて置きます。追突時に前へ動く距離が短くなり、リアガラス側を空けておけば後方視界も確保できます。
もう1つ、置いてはいけないものを確認しておきます。夏の車内は高温になり、ダッシュボード付近はさらに上がります。スプレー缶・ライター・モバイルバッテリーは破裂や発火の恐れがあるため、車内に置きっぱなしにしないでください。消臭スプレーや虫よけを車に常備したい場合も、直射日光の当たらないトランク側に限り、真夏は下ろすのが安全です。収納の設計に「置かないものリスト」を含めておくと、事故を防げます。
基準3:掃除のしやすさで「床置きゼロ」にする
収納の完成形は、床に直接何も置いていない状態です。床置きがあると掃除機をかけるたびに荷物を下ろすことになり、結果として掃除をしなくなります。フロアマットの上が空いていれば、車内清掃は5分で終わります。
トランクも同じです。ボックスに入れるものと、フック・ネットで吊るすものに分ければ、床面はボックスを持ち上げるだけで掃除できます。買い物袋用のフック、傘用のホルダーなど、吊るす収納は数百円台からあります。車内清掃の道具の分担については、別記事で家庭用掃除機との使い分けを整理しています。
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収納ボックスやフック類は単価が数百円〜2,000円程度のものが多く、単品で買うと送料の比率が高くなります。楽天ならお買い物マラソン・スーパーSALEの買い回りで、洗車用品や日用品と同じタイミングでまとめるのが効率的です。1,000円以上の買い物が買い回りの店舗数にカウントされる仕組み(掲載時点)なので、小物は1店舗でまとめて1,000円を超える形にします。
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